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遥飛蓮助の一次創作ブログ
2017/11/15/Wed
細い試験管用のスタンドに、無色の液体を抱える試験管たちが入っている。私はそのうちの一本に、別の液体を垂らした。無色はピンクに。もう一滴垂らすと、ピンクは青に変わった。先輩の一言で勝手に舞い上がってた頃の私みたいだ。「気持ち悪い」私は流し台に試験管の中身を捨てた。

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2017/06/25/Sun
「眠れぬ君に、光を」彼女が両手を広げた瞬間、祭壇を通じて光が空へ飛んでいく。彼女はこの儀式のどさくさに光をほんの少し集め、小さな小瓶に溜めている。小瓶が一杯になったら、彼女は心の奥で呼んでいる『君』に贈るんだ。僕のことじゃない。幼なじみに、そんな資格はないもの。

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2016/02/21/Sun
コップに滴る結露で絵を描く。キャンパスはテーブル。丸や四角を描いていると。「ごめん待たせた」「ううん。待ってない、けど」指に付けた水滴を、相手の唇へ滑らせる。面食らった顔に吹き出して、「ふふふ。じゃ、行きましょうか」椅子から立ち上がり、バックを手に歩き出す。

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2015/09/03/Thu
人間に化ける狸の存在を知った宇宙人は、メカニズムを探るため一匹の狸を生け捕りにした。ワタシニバケテクレ。宇宙人が翻訳機越しに頼むと、狸も翻訳機越しに鳴いた。『化ける』と『化かす』の違いとは何か。回答に悩む宇宙人がキュンと鳴いた瞬間、狸は宇宙船で宇宙へ旅立った。

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2015/08/08/Sat
万年筆の手入れをしようとした矢先、手元が狂ってペン先が飛んだ。かき氷の中に落ちると、溜まった黒が氷の色を蝕んでいく。嫌な予感。時計を見て慌てて家を飛び出すと、玄関先の彼女と鉢合わせ。「どうしたの?」「歯医者の予約忘れてた」「馬鹿」そうだ、帰りに練乳を買ってこよう。

#書氷(『かき氷』がテーマのツイノベ募集に便乗)

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