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遥飛蓮助の一次創作ブログ
2015/05/10/Sun
(使用したお題:牛乳はあっためて下さい)
(ツイノベとして書いたらちょっといやかなりはみ出しました)


牛乳はあっためて下さいね。
彦星は織姫の約束通り、温めた牛乳を七月の夜空に流しました。
すると月や星屑や星座たちが、六月の雨で冷えた体を牛乳に沈めました。
冷えも疲れも、五月の憂鬱も溶けていくようだ。
頬を四月の桜に染めて、皆口々に言いました。
彦星は織姫を探しました。
彦星さん彦星さん。
織姫の声です。
織姫は温めた牛乳を挟んだ向こう岸にいました。
織姫の周りには三月の蛍が舞っています。
彦星は温めた牛乳を渡ると、織姫が両手で包むように一月の餅兎を持っていることに気づきました。
約束を守ってくださってありがとうございます。これはお礼です。
おお、これはなんと愛らしい。
彦星は顔を綻ばせました。
しかし、こんな愛らしいものを独り占めしたら罰が当たりそうだ。よければ一緒に食べませんか。
彦星の申し出に、織姫の頬も四月の桜色に染まりました。
周りを舞う三月の蛍も相成って、まるで二月の恋人のようです。
織姫と彦星は温めた牛乳に足を入れて座り、仲睦まじく餅兎を分け合いましたとさ。

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