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遥飛蓮助の一次創作ブログ
2017/01/29/Sun
「今のお前は『夢原涙子』で、俺は赤の他人だか、あの頃の俺達は確かに姉弟だったんだ。お前が『夢原涙子』で居続けるなら、俺はいつでも力になる。だ、だから、その、なんだ……」
 急に今の状況が恥ずかしくなり、思わず口籠もってしまった。顔も心なしか熱いし、姉さんは俺の様子を察して笑っているし。
 悔しくなって姉さんの髪をわしわし乱すと、姉さんもふざけて「ぎゃー」と言った。
「だから、お前が俺を『おじ様』と呼んでいる間くらい、心配させてくれってことだ。夢原」
 俺の手から解放され、ぐしゃぐしゃになった頭を抱えた夢原は、気恥ずかしいような、照れたような笑顔を浮かべて「はい」と応えた。
 本当に分かっているのは疑わしいが、取り敢えず信じることにしよう。それが夢原にとっても、『夢原涙子』になる道を選んだ姉さんにとっても、きっといいことだから。

 ちなみにタカナシはというと、コンビニで会計を済ませた後、仲睦まじそうにしている俺と夢原の邪魔をしないよう、コンビニの雑誌を立ち読みして時間を潰していたらしい。
「いやぁ、ホズミさん。ごちそうさまでした」
「うるさいっ」
「ははははは」
 両手を合わせるタカナシに向かって握り拳を上げた後、自分の昼飯を買うため、俺はコンビニへと入っていった。
 ついでに『持つべきものは有能な部下だ』という発言も訂正しよう。部下は持つべきだが、扱い方に注意せよ。特に有能な奴は、こちらの足元を見ることがあるのでなお注意されたし。以上。


fin


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