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遥飛蓮助の一次創作ブログ
2014/08/21/Thu
「若い身空で達観するんじゃあないよ」
 きょうもミーコは、むずかしいことばでぼくをたしなめる。たしなめるってゆうのは、ばんごはんのおかずをつまみぐいしようとして、おかあさんがぼくのてをたたくのといっしょなんだって。
 ミーコはぼくのしらないことをたくさんしってる。はじめてうちにきたときも、ゲージのおくからぼくをみて「お馬鹿さん」っていってわらったんだ。ぼく、ねこがわらうところはじめてみた。
「ミーコ。わかいみそらってなあに?」
「お前のことだよ。お馬鹿さん」
 ミーコはにんげんみたいにわらった。ブラシでじぶんのけをなでたあと、おかあさんがつかってるクシといろちがいのクシでおひげをととのえる。
「ぜんぜんわからないよ」
「お前はまだ子供なんだから、まだ分からなくて良いんだよ」
 くちをあひるみたいにとがらせても、ミーコはしっぽをうねうねさせてわらった。
「じゃあじゃあ、たっかんってなあに?」
「お前がさっき言ってたことだよ」
 ぼくはあたまをかたむけた。こうやってあたまをかたむけると、おもいだしたいことがみみからでてくるんだって。ミーコのボーイフレンドのタカシがおしえてくれた。
「ちきゅうがまるいのは、ほんとはドーナッツのあなだからで、それをみんなでたべたら、きっとみんななかよしになるんじゃないかなって、いっただけだよ」
 ぼくもおとうさんもおかあさんも、なかよしのユウくんもミカちゃんも、なかよしのそのなかよしのこも、みんなだいすきなドーナッツ。みんなでだいすきなものをはんぶんこして、「おいしいね」ってたべたら、きっとわるいことなんてなくなるとおもったんだ。それって、もしかしてへんなこと?
「たっかんって、へんなことっていみなの?」
 もういちどミーコにきいたら、ミーコはまたわらって、ぼくのほっぺたをなめた。

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