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#君・誰・奴で文を作ると好みが分かる

君の「誰奴?」ってボケに「何奴だろ!」ってツッコミを入れるのが私な

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君は俺が誰彼構わず「好きだ」だの「愛してる」だの言ってる馬鹿な奴だって思ってんだろ?正解だよ。正解だけど君には言えないから半分不正解だよ何言ってんだ俺死ね

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『拝啓、君よ。とうとう雪の季節になってしまったね。今頃誰とどんな夜を過ごしているか分からないけれど、風邪に気をつけて。温かくして寝るんだよ。敬具、君が覚えているか定かではない奴より』という手紙を頭の中で書いて、夜のベンチで眠って消した。

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#切なさの愛称(2015.02.19)

廊下ですれ違う。街中ですれ違う。気付くまで君と、私は他人。気付いてるよ。気付いてよ。握った手を、もう一方の手で包む。雑踏に消える君。呼び止めようと駆け出す私。君の名前を叫ぼうと大きく息を吸い込み、この切なさ(君の名前)に、愛を込めて。

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#satellitepoem

メーデーメーデー、聞こえますか。月の裏側にいる「わたし」聞こえますか。もしあなたが本当にいるなら、寝ても寝ても寝足りない私を助けてください。天秤が壊れる前に助けてください。私をベッドの中から救い出してください。

メーデーメーデー、エスオーエス。

(創作企画・「空へ」参加)

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4/11:滅亡祭2.5

「飲みなさい坊や」「やだ。前は美味しかったけど、今は茶色くて不味そう」私は眉をひそめた。坊やがこれを飲むのは初めてのはずじゃ。確か人類が宇宙人に駆逐されて、地球に自然が蘇った時さ。坊やはカップを傾け、床に茶色をこぼした。「反省しない星に、飲む価値なんてないよ」

世界もう滅ぼしたい協会/#滅亡colors

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400 story #02

 月を食べた日の夜。太陽が口の中に飛び込んだ。
 ああ、また口の中にあの不快感が広がるのか。そう思う前にやってくるだろう例の感覚が、なかった。
 それどころか、口の中にあるはずの太陽が、消えていた。
 どうしよう。無意識に飲み込んでしまったのか。でも、喉を通るはずの熱さはなかった。でもでも、どうしよう。
 不快感に勝る不安感に襲われて、はたと気付く。飲み込んだのでも消えたのでもなければ。
 自分を落ち着かせるように深呼吸すると、口を窄めて息を吐いた。息は無色から白くなり、やがて朱色から赤みを増したそれは球体を描くと、段々太陽の形に整っていく。
 月がいなくなって寂しかったの。でも、君の中にいた月の一部をもらったから、もう寂しくないよ。
 熱の赤に白く輝く結晶を纏った太陽は、空へとゆっくり、嬉しそうに昇っていった。

これの後日談のような話)

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400 story #01

 人の顔を十人しか覚えることが出来ない。
 軽度の記憶障害を持つ彼女が言う。それ以上になるとすぐに忘れてしまうの、と。少し寂しそうに。
 羊も人間の顔を十人まで覚えることが出来る、賢い動物なんだ。怒っている顔の人には近付かないし、ちゃんと顔を識別するのさ。
 励ましのつもりで話した私を、彼女は怒ったような顔で見つめていた。励ますどころか、余計なお世話だったかもしれない。
 ごめん。謝る私に彼女が一言。
「私、今年厄年なのよね」
 だから、厄落としの祈願、付き合ってよ。
 はにかみ笑う彼女の顔がぼやけ、気付けば彼女の手を握って泣いていた。
 クリスマスの事故から一ヶ月。助からないと言った医者の言葉を覆した君よ。私の元に帰ってきてくれて、ありがとう。

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#twnovel7(01~11)

飛べる日もある

飛べた日もある

体中が熱いんだ

誰の為に還る?

鐘が鳴る日は雨

金がなる日は鬱

細胞が阿と泣く

黄金は長女気質

詩を食む鳥と鞭

惨状ヶ原に立つ

唇大の花束にて

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マグカップ

マグカップの底が割れた。私はすぐ我が子の小さい手からマグカップを離そうとしたが、我が子は私の横をすり抜け、片付け忘れたシャボン液に浸した。タカくんやめなさい!時既に遅し。白いお髭を蓄えた我が子は飲み口側から息を吹き込み、マグカップ越しに大きくて丸い虹色を吐き出した。#twnv_3


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szkの今日のお題は『マグカップ』『フルボッコ』『シャボン玉』です。 #twnv_3 http://shindanmaker.com/14509

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#即興SS⑤※人外ネタ

「今時屋上から双眼鏡でパンチラ拝むってお前、いつの時代の人間だよ」
「ならお前だけ帰れば良いじゃん」
「俺は屋上に用があんの」
「ちょっ、離れて吸えよ不良。こないだみたくお前に巻き込まれて怒られるとか迷惑なんですけど。屋上出禁になったのだってお前のせいだし」
「あはは、あん時はマジゴメンて。で、見えた?」
「いんや。今日は風強いし、見れると思っ……」
「どした?」
「……見た」
「誰の?」
「同じ、クラスの、鳴海、なんとかって、奴の、太もも」
「そんな奴いたっけ。でもラッキーじゃん。焦るより寧ろ喜べよ」
「そんなん、じゃ、なく、て……こっち、見たん、だよ!」
「鳴海って奴が?」
「ちが、う! 鳴海の、太ももに、ある、蜘蛛、みたいな、小っさな、目が三つ! こっち、を!」
「……は?」

「今日の風マジヤバイよね」
「だよね。鳴海さんも大丈夫だった?」
「……うん」
 太ももを露にするくらい短いスカートの彼女達とは違って、私のスカートは膝頭を隠すくらい長い。少しくらいの風じゃ、靡かないと思ってたけど、さっきの風は、重く垂れ下がったスカートをも翻し、私の秘密をさらけ出した。
 何かの見間違えだと思ってくれれば有り難いのだが、屋上でのやりとりを見るに、そうは問屋が卸さないような気がする。
(だからって、簡単に話す気もないけど)
 私は彼女達の後を追いながら、スカート越しに太もものを撫でた。
 こういう時は無視するに限る。いつもそうやってやり過ごしてきたから、慣れてる。詮索されるのが嫌で、友達も作らなかったけど、慣れてる。私のことを「鳴海さん」以外で呼んでくれる友達もいなかったけど、
『よりこ』
 ああ、いた。私のことを「鳴海さん」以外で呼んでくれる人。頑なに「依子」と呼んでくれる人。
「なに?」
『早く帰ろう』
「そうね」
 私は彼女達に追い付くと、早足で追い越した。お喋りに夢中な彼女達。私のことなんて気づきもしない。気まぐれに話しかけるだけ。屋上から私の秘密を見た、あいつだって、きっと。
「……ねぇ」
 触らなくても分かる、私の秘密がギョロリと動く瞬間。
「あいしてるわ。ダーリン」
 私は、あなたがいれば、それで良い。

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